Pandora Pocket

IT系と日常系の備忘録。三日坊主。

リカバリー中になぜか切断されてしまったせいでうんともすんとも言わない文鎮と化したLumia 820。

その前に壊れてしまったLumia 830(いまだに修理業者から帰ってこない・・・)はハードウェア的な故障でしたけど、こちらはソフトウェア的な問題なので、頑張れば復活できるといろいろ調べたり聞いたりしてきた結果、ついに復活させることができたので備忘録。

今回復活させるにあたって参考にしたのはxda-developersの記事。
Finally... unbrick your Lumia device QHSUSB_… | Windows Phone 8 Development and Hacking | XDA Forums

文鎮と化したLumia 820は、内部的にはブートローダが吹っ飛んでいる状態らしい。
ブートローダが吹っ飛んでいるとリカバリーツールなども端末を認識してくれないので、そのブートローダを書き込む必要があると。

で、必要なのが

  • Windows Phone Recovery Tool
  • 自身の端末にあったファームウェア(NaviFirmというソフトウェアを使えばゴニョゴニョ)
  • ドライバ(USB接続して通信させるためのドライバ?)

まずは上記のドライバをインストール。
解凍するといくつかファイルがあるので、そのうちのinfファイルを右クリックしてインストール。
これをいれないとthor2で端末を認識してくれない。

さて、端末にあったファームウェアを見つけるのが一番面倒・・・。
私のLumia 820はグローバル版で、内部的にはRM-825と呼ばれている模様。さらにマレーシアで売られていた端末であることを覚えていたのでProduct Codeをいろいろ探し回ったりしたところ、「05○R0○8」だと判明。
これに対応するファームウェアをゲットしました。

ファームウェアをゲットしたら、ファームウェアのffuファイルから必要なファイルを取り出します。
まず管理者権限でコマンドプロンプトを起動したら、Windows Phone Recovery Toolのフォルダに移動します。

cd C:\Program Files (x86)\Microsoft Care Suite\Windows Phone Recovery Tool

ファイルを抜き出すコマンドは

thor2 -mode ffureader -ffufile "C:\rm-914\XXX.ffu" -dump_gpt -filedir C:\dump

これでC:\dumpにgpt0.binというファイルができているので、msimage.mbnとリネーム。

そのあとbinファイルをhexファイルにしてどうこうってありますけど、よくわからないので同じように文鎮を作り出してしまっていた先人による試行錯誤の結果をありがたく貰い受けましょう。
CorrectedHexFiles.zipというファイルをDLして解凍すると、いろいろな名前のファイルがあります。

この中で自分の端末にあったhexファイルを選びます。
先ほどbinファイルを抜き出したときに表示された羅列の中で

RKH of SBL1: DB73418E5840941CE7BD35949085B8F74628D511F19285A092ED3B600A64CC29 RKH of UEFI: DB73418E5840941CE7BD35949085B8F74628D511F19285A092ED3B600A64CC29

みたいなものがあるはず。これの途中までがファイル名になってます。
私の820の場合は

DB73418E5840941CE7BD35949085B8F74628D511.hex

でした。

利用するファイルが定まったら端末をPCに接続して

thor2 -mode emergency -hexfile 利用するhexファイルのパス -mbnfile msimage.mbn -orig_gpt

を実行。
ファイルが間違っていたりするとエラーになりますのでいろいろ試しましょう。

私の場合、ここまでやった結果、Unknown Errorとエラーが表示されてしまったのですが、一度ケーブルを引っこ抜いてPCに接続したところ

こんな感じで赤い画面に!文鎮から復活しました!!

xda-developersではこの後vplファイルを焼き焼きしたりしてましたが、私はそちらを試さずWindows Phone Recovery Toolを実行してROMを書き込みました。
Windows Phone Recovery Toolを起動しても端末を自動認識してくれませんが、電話が検出されませんでしたボタンを押下したうえで

この画面でLUMIAを選択したところ、端末の機種名は出てこないものの、利用できるファームウェアが表示されました。
そのまま指示に従うことでこんな感じに。

こうして無事Lumia 820は復活を遂げることができたのでした。

なおここに書いてる内容はあくまで私が試した結果うまくいっただけで、ほかの端末でもうまくいくとは限りませんし自己責任で。

追記

追記の追記

同じようにLumia 925を文鎮化させてしまっていた@ChiiAyanoもこの方法で復活できたのですが、バッテリーが枯渇していたせいですぐにROM焼きをすることができなかった模様。
文鎮化するとケーブルを接続してもバッテリー充電がされないようなので注意。